6 文化差異や異文化適応に関する研究を、異文化コミュニケーション能力 研究の一環として位置づけることは可能ではあるが、文化差異や異文化適 応を中心とする研究が、現代社会においては不十分であると考える。 その主な理由として、インターネット等の新しい媒体による容易な情報
異文化間コミュニケーションを中心としたメディア情報リテラシー教育の創造 157異文化間コミュニケーションを中心とした メディア情報リテラシー教育の創造 法政大学キャリアデザイン学部 教授 坂本 旬はじめに 私たち カルチャー・クエスト・ジャパン がこれまで取り組んできた、 異文化コミュニケーションとしての母子関係(I 子どもへのアプローチ:教育心理学はどこまで子どもの立場に立てるか) 著者 田島,信元 出版者 日本教育心理学会 出版年月日 1992-03-30 掲載雑誌名 教育心理学年報. 31 提供制限 原資料(URL) SNSの登場で、コミュニケーションの形態が根本から変化する中、世界中の人々とのコミュニケーションが容易になり、世界から対立が消えていくのではとの期待もありますが、文化の異なる人々の間のコミュニケーションの難しさは変わっていないのが現状です。 異文化理解の授業を行うにあたって 1.はじめに 本稿では,英語科において異文化理解を扱う際に 心がけたいことを整理します。異文化理解におい て,認知(文化に関する知識を身につけること),情意(異文化に対して関心を寄せたり 異文化コミュニケーション(英語: Cross-cultural Communication)とは、「文化的背景を異にする存在同士のコミュニケーション」のことであり、異文化コミュニケーションは、自分探しの旅である。 自分と異なる人や文化と交わることによって自分が何者なのかに気付かされ 、アイデンティティ 異文化コミュニケーションを支える、タフな精神力。 世界で活躍するのは当たり前。周囲に同調するのではなく、「個」で挑戦することを恐れない強さと自信を手に入れる。海外での濃密な体験を取り入れた学びで、慣れ合うよりも Q
異文化コミュニケーションで目指されるべき建設的な人間関係の構築は、こうした東洋的自己理解を前提とした共感によって、大きな一歩を踏み出しうるのではないかと考える。 2. 2 異文化適応という概念に対するKim(2001, 2011)のアプローチ 異文化適応を個人の特性、能力だけから捉えるのではなく、環境との相互作用 として動態的、包括的に捉えようとする一般システム理論に基づく研究は、Kim 異文化理解による 正しいコミュニケーション 麗澤大学 外国語学部3年 朴 管成 ぱく かんそん(韓国) 言葉に対する鋭い観察力と、異文化理解への真摯な 姿勢が審査委員の心に響きました。論文としての構 成力や繊細な文章も高く評価されました。 自民族中心主義は異文化理解を妨げるものであるから、自分を知り、他人を知ろうとする 意識的な努力が異文化コミュニケーションに不可欠なのである。 2.異文化に対して好奇心を持ち、楽しみ、開放的かつ寛容的に感情移入をする。感情 異文化だけでなく、自文化も知ること。一つの教室に、さまざまな文化や母語を持つ学生が集まっている日本語教育の現場は、まさに異文化コミュニケーションの宝庫だと言えるでしょう。 異文化コミュニケーション研究所では、昭和63(1988)年度から24年間にわたり紀要『異文化コミュニケーション研究』を刊行。 同誌では、他大学の複数の研究者からなる編集委員会と査読委員を設け、寄せられたすべての論文に目を通したうえで、内容を重視 生き抜く力を磨く学問。異文化コミュニケーション学とは。 町 惠理子 外国語学科 教授 国際基督教大学卒業後、カンザス大学大学院を修了。帰国後、国際基督教大学にて教鞭をとり、その後、麗澤大学に。専門分野は異文化コミュニケーション学。
第-に,本人の異文化適応への利益を指摘できよう。コミュニケーション能力が 向上すれば,社会的に有能な人間としての自己実現の可能性も増し,社会生活が快 適に成功裏に遂行できる(Bolton, 1979; Liebermannら, 1983),第二に,異文化 異文化理解活動の中心的存在 となるべきもの。 流動的で様々な社会的文脈に 応じて変容するもの。 生徒が異文化の人々と接し,意 見や情報の交換を通じて相互 理解し,協力し合う等の活動。 2 実践的コミュニケーション能力とは つまり、異文化コミュニケーションがうまくできない結果、文化 的多様性が創造性につながらず、否定的な態度と混乱を招いてしまうのである ) 。 したがって、異なる文化背景の人々と共に生活していく機会が増えれば増えるほ 異文化理解のための英語コミュニケーション 71 こには、含蓄があったり皮肉が含まれていたりする。 例えば、暑い夏の日、外の仕事から帰ってきた旦那さんが汗を拭き拭き、「あー、今日は暑かったなー! 1.3 異文化コミュニケーションにおける「成功」と「失敗」 異文化能力論に関する先行研究を調査すると、異文化コミュニケーションに おける「成功」と「失敗」という相互作用の両端の結果が殆ど議論されていない ことに気づく。
異文化コミュニケーション論―グローバル・マインドとローカル・アフェクト 八島智子・久保田真弓 編著 (松柏社/2012年10月20日刊行/320頁)
異文化コミュニケーション研究所では、昭和63(1988)年度から24年間にわたり紀要『異文化コミュニケーション研究』を刊行。 同誌では、他大学の複数の研究者からなる編集委員会と査読委員を設け、寄せられたすべての論文に目を通したうえで、内容を重視 生き抜く力を磨く学問。異文化コミュニケーション学とは。 町 惠理子 外国語学科 教授 国際基督教大学卒業後、カンザス大学大学院を修了。帰国後、国際基督教大学にて教鞭をとり、その後、麗澤大学に。専門分野は異文化コミュニケーション学。 場を継続的につくり、協働するコミュニケーションの 力や問題解決力を高めていくことが大切になるだろう。 参考文献. 原沢伊都夫 ( 2013)異文化理解入門,研究社 八代京子 (2001)異文化コミュニケーション・ワークブック,三修社 大石加奈子(2011 SNSの登場で、コミュニケーションの形態が根本から変化する中、世界中の人々とのコミュニケーションが容易になり、世界から対立が消えていくのではとの期待もありますが、文化の異なる人々の間のコミュニケーションの難しさは変わっていないのが現状です。 文化的背景が異 高文脈文化 ( High context culture ) 低文脈文化 ( Low context culture ) を学び もす、異文化体験をすることがあれば 相手の文化を知知る識もいかに重要かと実感させられます。 異文化コミュニケーション研究 神田外語大学異文化コミュニケーション研究所 [編] 神田外語大学異文化コミュニケーション研究所, 1989-2013.3 No. 1 (1988)-25号 (2013)